モンスターペアレント(Monster parent)とは、学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返し、正常な学校運営を妨げる保護者を意味する和製英語である。
教師を教師と思わず、「あんたなんか教師失格だ!」、「教師をやめる確約書を書け!」、などと何時間も罵声を浴びせ続ける非常識な保護者。
こんなモンスターペアレントが一人でもいれば、その学校は崩壊してしまうと言われている。
そんな崩壊した教育の現場に、法曹界から一人の女性弁護士がやって来る。
敏腕弁護士といえども、初めて見るモンスターペアレントの衝撃に、彼女は驚き、混乱し、怒りさえ覚えた。
しかし、彼女は、さまざまな問題に遭遇していくうちに、こう思うようになる。
「これは、教育現場だけではなく、今の日本の問題なのだ」と。
これは、モンスターペアレントたちの無理難題な要求に翻弄される教育現場を舞台にした物語である。

